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堺市の不動産投資は狙い目?利回り6~9%が狙える理由とエリア別・収益物件の選び方【2026年最新】

  • #地域別
2026.07.28
堺市の不動産投資は狙い目?利回り6~9%が狙える理由とエリア別・収益物件の選び方【2026年最新】

不動産投資を検討するとき、多くの投資家の目は大阪市内の梅田や難波、天王寺といった主要ターミナル周辺に向きがちです。たしかに大阪市内は賃貸需要が旺盛で空室リスクを抑えやすい反面、物件価格が高止まりしており、利回りを確保しにくい状況が続いています。そこで注目したいのが、大阪市のすぐ南に隣接する政令指定都市、堺市です。

大阪市外というだけで「地方の物件」と一括りにされがちですが、堺市は大阪市内中心部へ十数分でアクセスできる都市機能を保ちながら、物件価格は抑えめで利回りは高めというバランスを持っています。本記事では、堺市の基本スペックからエリアごとの特性、不動産投資としての可能性と注意点まで、投資家目線で徹底解説します。


堺市とはどんな街か?不動産投資の前に押さえる基本情報

堺市は大阪府の南部に位置する、全国に20ある政令指定都市のひとつです。人口は約80.3万人(2025年国勢調査・速報値)。大阪市の南側に隣接しており、市内を南北に縦断するように複数の鉄道路線が走っています。

交通網の充実は堺市最大の強みのひとつです。日中の急行・快速利用時で、南海本線(堺駅)は難波まで約10分、南海高野線(堺東駅)は難波まで約12分、JR阪和線(堺市駅)は天王寺まで約10というアクセスを誇ります。大阪の主要ターミナルへのアクセスとして、この利便性は大阪市外のエリアとしてはトップクラスです。また、堺市北区には大阪メトロ御堂筋線の終点「なかもず駅」があり、梅田・心斎橋・なんばへの直通アクセスも可能です。

市内は堺区・中区・東区・西区・南区・北区・美原区の7つの行政区に分かれており、それぞれ異なる生活環境と賃貸ニーズを持っています。北部(北区・堺区)は都市的な色合いが濃く、南部(南区)は泉北ニュータウンを中心としたファミリー向け住宅地が広がります。

歴史的にも堺市は特別な位置を持つ都市です。ユネスコ世界文化遺産に登録された「百舌鳥・古市古墳群」の構成資産である仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥エリアの古墳群を有し、中世には「自由都市」として国内外の交易拠点として繁栄しました。観光客が年間を通じて訪れるこの文化的背景が、堺市のブランド力を下支えしています。


堺市の利回り・地価を大阪市と比較

不動産投資の収益性を測るうえで、物件価格に対する家賃収入の割合(利回り)は最重要指標のひとつです。実際の数字を並べると、堺市の優位性がくっきりと浮かび上がります。

公益社団法人大阪府不動産鑑定士協会が発表する「第29回大阪圏エリア別不動産利回り調査(2025年1月調査)」によると、大阪市内主要エリアにおけるレジデンス(住宅)への投資家の期待利回りは、梅田が3.71%、本町が3.88%、難波が3.98%、阿倍野エリアでも4.21%という水準にまで低下しています。これらのエリアは物件価格の上昇に期待利回りが押し下げられ続けており、今や利回り4%を超えれば「まずまず」という感覚の市場になっています。なお同調査のレジデンス部門に堺エリアは含まれていませんが、参考となるオフィス部門では梅田の3.46%に対し堺は5.21%と、約1.7ポイントの開きがあります。そして実際に堺市内で市場に流通する一棟アパートでは、69%台の表面利回りの物件が珍しくありません。大阪市内では確保しにくくなった利回り水準に手が届くこと──これが、堺市への投資を検討する最大の理由のひとつです。

地価の差も顕著です。2025年の地価公示(住宅地平均)で比較すると、大阪市浪速区(難波周辺)の坪単価が161万円であるのに対し、堺市堺区は60万円と、大阪市中心部の4割弱の水準にとどまります。購入時の初期投資額が抑えられる分、同じ自己資金でも複数棟の取得が現実的になり、ポートフォリオ分散の観点からも有利に働きます。

家賃相場についても差はありますが、地価ほどの開きはありません。大阪市北区(梅田周辺)のワンルームが月額7万円台半ば、天王寺区が7万円弱であるのに対し、堺市堺区の駅徒歩圏ワンルームは6万円台前半が目安です。つまり、家賃は大阪市内より1~2割程度低い一方、地価の差は2.5倍を超えるということになります。「家賃の差は小さく、土地・物件価格の差は大きい」というこの構造こそが、堺市で利回りを確保しやすい理由であり、投資家にとっての旨味の源泉です。

ただし、単純に「安いから良い」というわけではありません。重要なのは賃貸需要があるかどうかです。堺市は大阪市内への通勤圏内にあるベッドタウンとして機能しており、単身世帯・ファミリー世帯双方からの賃貸需要が見込めます。入居者から見れば「少し安い家賃で、ほぼ同等の大阪市内アクセスが得られる」という選択になるため、特に交通利便性の高いエリアでは入居率も安定しやすく、表面利回りと実質利回りの乖離も小さくなりやすいという特性があります。


堺市のエリア別特性と投資ポイント

堺区・堺東駅周辺|再開発が動き出した市の中心地で安定需要を狙う

堺市の行政・商業の中心地が堺区です。そのメインターミナルが南海高野線の堺東駅で、難波まで急行で約12分という利便性を背景に、単身者・若年世帯を中心とした賃貸需要が安定しています。堺東駅徒歩圏内の物件は、表面利回り6%前後の水準で流通することが多く、大阪市内と比較しても遜色のないアクセスを持つことから、空室リスクを抑えやすいエリアといえます。

再開発の動きは注目度を増しています。堺市は堺東エリアの市街地整備を推進しており、中核となる瓦町公園周辺ゾーンでは、2025年12月に北瓦町一丁地区の市街地再開発事業について東急不動産などのJVが事業協力者に選定され、2026年度の都市計画決定をめざして計画が本格始動しました。一方で、駅前の顔だった高島屋堺店が2026年1月に閉店しており、短期的には駅前商業の空洞化が懸念材料です。閉店後の跡地活用と再開発によって街の姿が大きく変わる転換期にあるエリアであり、中長期の資産価値上昇を狙うなら、再開発の進捗を注視しながら仕込むタイミングを見極めたい場所といえます。

北区・なかもず駅周辺|御堂筋線直通が武器の不動産投資エリア

堺市北区は、大阪メトロ御堂筋線の終点「なかもず駅」を有するエリアです。御堂筋線を使えばなんば・心斎橋・梅田といった大阪市内の主要ビジネス・商業エリアへ直通でアクセスできることが最大の強みです。大阪市内への通勤者に特に人気が高いエリアであり、単身者向けワンルーム・1LDKの賃貸需要は堅調です。

大阪市の物件を探していた投資家が、なかもず駅周辺で「同等のアクセス、低い購入価格」という魅力に気づいて投資判断を変えるケースも少なくありません。大阪市内価格の物件に手が届かない投資家にとっても、現実的かつ合理的な選択肢となっています。

泉北ニュータウン・泉ヶ丘駅周辺|ファミリー需要と人口減少の両面を見る

南区・中区にまたがる泉北ニュータウンは、1970年代以降に開発された大規模住宅地です。泉ヶ丘駅(南海電鉄 泉北線)からは難波まで直通で約30分でアクセスできます。大型商業施設や公共施設が整備されており、ファミリー世帯の居住地として長年の実績があります。

ただし注意が必要です。ニュータウン特有の高齢化と人口減少の問題が進行しており、将来推計人口は南区を中心に減少傾向が続く見通しです。投資用物件を選ぶ際は、単身者・学生・若年層の需要をどこまで取り込めるか、また競合物件の空室状況を慎重に見極める必要があります。長期保有を前提とする場合は特に、出口戦略を意識した物件選びが重要です。

西区・鳳駅・津久野駅周辺|天王寺アクセスと高利回りアパート経営の両立

JR阪和線沿線の西区は、天王寺へのアクセス(快速利用で20分前後)と割安な物件価格が魅力のエリアです。鳳駅や津久野駅周辺では一棟アパートが利回り7%前後で流通しており、大阪市内への通勤を前提とした単身者・ファミリー層の需要が見込めます。大型商業施設や生活利便施設が整っており、生活環境としての水準も一定以上です。天王寺経由でJRや地下鉄に乗り継ぐことができる点も、入居者募集において強みになります。


堺市への不動産投資で注意すべきリスク

魅力の多い堺市ですが、リスクを正確に把握しておくことが大切です。事前に課題を知っておくことが、中長期的な投資成功への道筋になります。

最大のリスクは長期的な人口減少です。堺市の人口はすでに減少局面に入っており、国立社会保障・人口問題研究所の推計に基づくと、2025年から2070年にかけて総人口はおよそ27.6%減少する見通しです。短期・中期的には賃貸需要が維持されるエリアも多いですが、20~30年というスパンで物件を保有する場合、出口戦略(売却・建替え)も含めて計画を立てておく必要があります。特に南区・美原区などの郊外エリアでは、人口減少の影響が早期に表れる可能性があります。

また、エリアによる二極化が進みつつある点も見逃せません。交通アクセスに優れた堺東・なかもず周辺は引き続き需要が見込まれる一方、郊外の住宅地では空室率の上昇や地価の下落が懸念されます。「堺市だからどこでも良い」という考え方は危険であり、駅徒歩圏内かどうかや周辺の生活利便性のレベルを精査することが不可欠です。

物件の築年数と修繕履歴にも注意が必要です。堺市に流通する収益物件には築年数の古いものも多く、購入後の修繕費がキャッシュフローを圧迫するリスクがあります。表面利回りが高くても、修繕コストを加味した実質利回りが大幅に低下するケースは珍しくありません。購入前には必ず建物調査(インスペクション)を実施し、修繕積立の必要額を試算したうえで収支計画を立てることが鉄則です。

さらに、管理会社の選定も重要な検討事項です。堺市はエリアによって賃貸市場の深さが異なるため、地元の賃貸動向をよく把握した管理会社と連携することが、空室期間の短縮と安定運用につながります。


堺市で収益物件を選ぶ際の具体的なポイント

不動産投資の成否を分けるのは、物件選びの精度です。堺市で収益物件を探す際には、いくつかの重要な視点を持つことが求められます。

まず最重要なのは「駅徒歩10分以内」という条件を守ることです。堺市内でも、駅から離れた物件は入居者獲得が難しくなる傾向があります。特に単身者向け物件ではこの条件が空室率に直結します。大阪市内と違い、徒歩15分以上の物件は想像以上に競争力を失うことを念頭に置きましょう。

次に、ターゲット入居者層を明確にすることです。堺東・なかもず周辺は単身社会人、泉ヶ丘周辺はファミリー、鳳・津久野は幅広い層というように、エリアごとのニーズが異なります。物件タイプ(ワンルーム・1K・2LDKなど)がターゲット層のニーズと合致しているかを確認することが、安定した入居率の維持につながります。

現地調査を必ず行うことも大切です。物件情報だけでは分からない周辺環境の変化、競合物件の稼働状況、商業施設の撤退・新設状況なども現地で直接確認することで、より正確な投資判断が可能になります。昼間だけでなく夜間の街の雰囲気も確認することをおすすめします。

実質利回りの計算も欠かせません。管理費・固定資産税・修繕費・空室損失を引いた実質利回りが5%を下回るようであれば、慎重に再検討すべきです。表面利回りが9%あっても、実質で4%台に落ちるケースは珍しくないことを覚えておいてください。

また、将来の売却を意識した物件選びも長期投資家には重要です。堺市の中でも流動性の高い物件(駅近・築浅・耐震基準適合)は売却時に有利に働きます。出口戦略まで含めた総合的な収益シミュレーションを購入前に行うことで、投資リスクを大幅に抑えることができます。


まとめ:堺市は「大阪圏の現実的な投資先」として検討に値する


堺市は、大阪市内の高騰した物件価格に対してより現実的な利回りを求める投資家にとって、依然として魅力あるエリアです。難波・梅田・天王寺への優れたアクセス、大阪市内と比較しての割安な物件価格、そして6~9%台の利回り水準は、初めて不動産投資に取り組む方にも、複数棟を保有するベテラン投資家にも、検討する価値があります。

ただし、長期的な人口減少トレンドとエリアによる二極化という課題はリアルに存在します。「堺市=お得」という先入観ではなく、エリア・駅距離・物件状態を徹底的に精査したうえで判断することが、堺市での不動産投資を成功させる最大の鍵です。

大阪市外の投資先を検討するなら、まず堺市から調べてみる価値は十分にあります。本記事がそのきっかけになれば幸いです。

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