アパート経営で目指す年収1,000万円|自己資金1,000万円からの実践戦略
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アパート経営で「年収1,000万円」を達成する。これは不動産投資家の一つの理想形であり、経済的自由やFIRE(早期リタイア)を目指す人にとって、明確な目標となる数字です。
しかし、この数字を現実にするには、思いつきや感覚ではなく、明確な計画と戦略が必要です。
本記事では、年収1,000万円の家賃収入を実現するために必要な家賃総額や戸数、求められる利回りや物件規模、さらには自己資金1,000万円からスタートするための現実的な戦略を解説します。特に、都市圏でも活用可能なシミュレーションに基づいて、誰でも実践できるノウハウを丁寧に紹介します。
年収1,000万円の実現には、月収約83万円が必要
まずは「年収1,000万円」とは何を意味するのか、数値ベースで逆算してみましょう。1年間に1,000万円の家賃収入を得るには、月あたりの家賃収入が約83.3万円必要になります。
首都圏の平均家賃を1戸あたり6.5万円と想定すると、83.3万円を稼ぐためには単純計算で13戸の賃貸物件を保有・運営する必要があります。しかし、これはあくまでも「売上ベース」の話です。実際のアパート経営では、空室、修繕費、管理費、税金、ローン返済といったさまざまな支出が発生します。
本当に必要なのは「キャッシュフロー」ベースでの逆算
家賃収入が1,000万円あっても、支出が多ければ手元にはほとんど残らない可能性があります。実際にアパート経営で年収1,000万円の“手取り”を目指す場合、支出率を考慮に入れた逆算が必要です。
一般的に、管理費・修繕費・税金・空室損・借入利息などの支出は、家賃収入の60〜80%にのぼることがあります。仮に支出率を70%とすると、手元に1,000万円を残すには、年間家賃収入として3,333万円(月換算で約278万円)が必要になります。
平均家賃6.5万円を前提にした場合、278万円を稼ぐには43戸以上の規模の物件、または複数棟の運用が必要になる計算です。
自己資金1,000万円からどう攻める?レバレッジを活かした戦略
とはいえ、いきなり3,000万円以上の家賃収入を生む物件を購入できる投資家は限られています。そこでカギとなるのが、「自己資金に融資を組み合わせる」レバレッジの活用です。
たとえば、自己資金1,000万円に対して、金融機関から9,000万円の融資を受け、合計1億円のアパートを購入する場合、年間利回りが8%であれば家賃収入は約800万円となります。支出率が60%だとすると、手取りのキャッシュフローは320万円。これを基にROI(自己資金利回り)を算出すると、320万円÷1,000万円=32%という高い数字になります。
このように、自己資金を原資にしつつ、金融機関からの融資をてこに資産規模を拡大していくことが、年収1,000万円を実現するための王道戦略です。
物件選びで失敗しないために重要な2つの選択肢
自己資金1,000万円を使う場合、投資スタイルとしては「区分所有を複数戸購入する」か「一棟アパートを取得する」かの2択が基本です。
区分所有では、500万〜2,000万円程度の中古マンション・アパートを複数購入することが可能です。分散投資によりリスクを軽減できる一方で、管理費や修繕積立金がかかり、利回りが下がりやすい傾向があります。
一方、1億円規模の一棟アパートやマンションであれば、6〜10戸の中規模物件が狙い目。土地付きで所有でき、建物全体の管理が可能なため、運用の自由度が高くなります。利回り7〜8%の木造・軽量鉄骨アパートであれば、安定した収益を期待できるでしょう。
初期費用の目安と自己資金の役割
アパート購入には、物件価格だけでなく多くの初期費用がかかります。土地代・建築費は全体の70~90%を占め、登記費用や仲介手数料、ローン手数料、火災保険料、各種税金なども発生します。
一般的には、物件価格の10〜30%程度が自己資金として求められるため、1億円規模の物件であれば、最低1,000万円以上の自己資金が必要です。加えて、突発的な修繕や空室が発生した際の予備費も含め、余裕を持った資金計画を立てることが、長期的に安定した運営を続ける上でのポイントになります。
アパート経営で年収1,000万円を実現するための6つのステップ
目標設定と必要規模の逆算
まず最初にやるべきことは、目標金額である「手取り年収1,000万円」に必要な家賃収入を逆算することです。
先述した通り、アパート経営での管理費や修繕費、税金、ローン返済といった支出率70%、平均家賃6.5万円を前提にすると、手元に1,000万円を残すには、年間家賃収入として3,333万円(月換算で約278万円)が必要になります。家賃収入278万円を稼ぐには43戸以上の規模の物件、または複数棟の運用が必要になります。
資金計画と融資戦略を立てる
必要な物件規模が見えたら、次は資金面の計画に進みます。アパート購入には、物件価格の10~30%程度の自己資金が必要とされるのが一般的です。
こちらも先述した通り、自己資金1,000万円程度で始めるなら、1億円規模の物件であれば融資を活用して始めることは十分可能です。
このとき重要なのは、「頭金の割合」「借入期間」「金利」のバランスです。できるだけフルローンに近い形でレバレッジを活用しつつ、返済負担を抑える金利交渉もポイントになります。複数の金融機関で仮審査を受け、条件を比較することが融資戦略の第一歩です。
また、物件購入後の収益が大きくなると、個人名義よりも法人名義の方が節税・融資面で有利になることも多いため、将来的な法人化も視野に入れておくとよいでしょう。
物件選定とエリア・ニーズの分析
物件の選定は、収益性だけでなく、エリア特性やターゲットニーズを踏まえて判断する必要があります。
首都圏であれば、駅徒歩圏内、商業施設・大学・病院へのアクセスが良好な地域が人気です。たとえば葛飾区や足立区のような都心へのアクセスが良く、家賃帯も比較的手頃な地域では、一定の需要が見込めます。
また、ターゲット層(単身者・ファミリー層)によって間取りや設備のニーズも異なるため、競合物件の稼働率や家賃水準をチェックし、入居者が求める設備(宅配ボックス・防犯カメラ・Wi-Fi完備など)を盛り込むことが空室対策につながります。
さらに、建築から入る場合は複数の建築会社からプランを取り寄せ、構造・間取り・設備仕様を比較することが重要です。表面的な価格だけでなく、10年後、20年後の維持管理コストまで見据えた選定が求められます。
収支シミュレーションとリスク管理
投資判断において欠かせないのが「数字に基づいた収支シミュレーション」です。
単に「表面利回り(家賃÷物件価格)」を見るだけでなく、下記のような複数の指標を組み合わせて総合的に判断する必要があります。
NOI利回り:営業純収益(家賃-経常費用) ÷ 物件価格
キャッシュフロー利回り:手残り収益 ÷ 自己資金
イールドギャップ:NOI利回り - 借入金利
特にイールドギャップがプラスであるほど、融資によるレバレッジの恩恵が大きくなります。NOI利回り7%、借入金利2%であれば、5%のギャップが投資効率を押し上げます。同時に、空室率10%を見込んだストレスシナリオでの収支や、修繕積立金(家賃収入の5~10%)の積立、火災保険や家賃保証などによるリスクヘッジも、長期経営において欠かせません。
取得から運営開始までの流れ
物件の取得が決まったら、融資の本審査に進み、売買契約を結びます。新築であれば建築開始、中古であればリフォーム・原状回復工事を進め、並行して管理会社の選定も行います。
管理会社は、入居募集・家賃回収・クレーム対応などを委託する重要なパートナーです。委託内容とコストのバランス、管理実績や地域対応力をチェックし、自分の投資スタイルに合った会社を選びましょう。
また、この段階では税理士・司法書士・建築士など、各分野の専門家のサポートが不可欠になります。登記手続き、確定申告、建築基準法対応など、プロに任せることでトラブルのリスクを回避し、安定した運営スタートを切ることができます。
スケールアップと中長期戦略
1棟目の実績ができると、金融機関との信頼関係が構築され、次の融資が受けやすくなります。家賃収入・入居率・返済実績を元に、2棟目・3棟目の取得へとステップアップしていきましょう。
この段階では、収益の拡大だけでなくリスク分散の観点も重要です。たとえば、地域を分ける、築年数や構造が異なる物件を組み合わせるといった方法により、空室や地価変動の影響を分散できます。
また、キャピタルゲイン(売却益)を視野に入れて、将来値上がりが期待できるエリアに投資する戦略も有効です。特にインフレ局面では、不動産という現物資産の価値が見直されやすく、資産全体の安定性向上にもつながります。
法人化についても、収入が一定水準(目安としては年収1,000万円超)を超えたら検討のタイミングです。節税効果、資産の世代間移転、経費の計上範囲拡大など、多くのメリットがあります。
まとめ:年収1,000万円は戦略と継続力で達成できる
アパート経営で年収1,000万円を実現するには、「数字に強くなること」「情報に敏感になること」「失敗から学び続けること」の3つが重要です。
6つのステップ①目標設定と逆算、②資金計画、③物件選定、④収支シミュレーション、⑤取得と運営、⑥スケールアップを丁寧に実行すれば、5〜10年で年間手取り1,000万円という大きな目標も現実のものになります。
地に足をつけた投資判断と、継続的な改善を繰り返すことで、安定した「資産収入」を築きましょう。アパート経営は一朝一夕には成果が出ませんが、正しい知識と戦略があれば、着実にゴールへと近づける投資手法です。
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